最近では黒電話というとアンティークな家具してインテリアに使用されることが多くなりました。また、古い家をお持ちのご家族がいらっしゃる場合は、まだ現役で黒電話を使用されているところもあるでしょう。別の視点で見ると、30代~50代の方などではスマートフォンの着信音や目覚まし用の音として使用されている方もいると思います。
そんな黒電話の使い方を説明しようと思います!なるべくわかりやすく説明したいので、図や動画もお見せしたいと思います。
黒電話(ダイヤル式電話)の使い方の説明はこちら
黒電話はボタンを押して電話番号を入力するデジタルなプッシュ式電話ではなく、番号に対応したダイヤルを回すことで電話番号を入力するダイヤル式の電話です。
以下、下図にて黒電話(ダイヤル式電話)の使い方を説明します。
①ここから始めます。受話器はまだ本体の上に乗っかっています。
②まず受話器を「ガチャ」と取り、耳に当てます。「プー」と音がなっていると思います。
③電話番号を入力していきます。入力したい番号の部分の穴に指を入れます。図では「7」のダイヤルの位置に指を入れています。
④指を入れたまま回して、銀色の金具のところまで回します。〇の位置までダイヤルを回します。
⑤指を離すとダイヤルは元の位置に戻ります。入力したい番号の分だけ③~⑤を繰り返します。入力後、2,3秒待つと呼び出し音が鳴り始めます。
黒電話で時報を鳴らしている動画の紹介
これまで説明した画像を引用させていただいている動画を紹介します。この動画では時報を鳴らすため「117」番にかけています。
黒電話のこのような使い方になっている理由は?
黒電話を使うことで、なぜ遠く離れた人と電話ができるか仕組みを説明します。ちょっとした雑学なので、知っておくと何かの役に立つかもしれませんよ。
電話を掛けたい人が受話器を取ると「電話をかけますよ」という発信信号を出します(①)。そうすると電話交換機から「電話番号を通知してください」とダイヤルトーンを発信します(②)。ダイヤルトーンを受け取った電話は「プー」と音を出します。
電話をかける人が電話番号を入力し(③)、電話番号を通知します(④)。
電話交換機は通知された電話番号から、電話をつなげる先を特定します(⑤)。見つかったら、電話を掛けた側には呼び出し通知を出します(⑥)。このときに受話器から「プルルルルル」と音がなります。そして電話をつなげる先にも呼び出し通知を出します(⑦)。このとき電話から通知音がなります。
電話をつなげた先の人が受話器を取ると、応答信号を電話交換機に送ります(⑧)。
以上の過程を経て、電話で通知が可能となります(⑨)。
最後に
黒電話(ダイヤル式電話)の使い方を説明しました。できるだけわかりやすく説明したつもりですが、いかがだったでしょうか?
電話がつながる仕組みについても説明しました。黒電話をかけるときにも、この仕掛けが使われています。普段は当たり前のように使っている電話ですが、どのようにつながっているか知るだけでもなんだか楽しい気持ちになりませんか?・・・あ、私だけ。そうですか。