サッカーの自主練を行うことで、普段の練習とは違った技術が習得できます。
小学生年代はゴールデンエイジとも呼ばれ、この時期にどれだけサッカーと向き合い、ボールにたくさん触れるかが重要です。
しかし、「どんなメニューをやればいいかわからない」「自主練が習慣化できなくて困っている」そんなお子さんも多いのではないでしょうか。
そこで、サッカーの自主練を行う小学生におすすめの5つの練習法をご紹介していきます。
また、自主練を習慣化させるポイントについても解説していきますね。
サッカーの自主練を行う小学生におすすめの5つの練習法
サッカーの自主練を行う小学生におすすめの5つの練習法をご紹介していきます。
自主練は自分の長所を伸ばすこともでき、短所も克服できる大事な時間です。
しかし、具体的にどんな練習をすれば良いかわからないお子さんも多いのではないでしょうか。
そこで、今回ご紹介する練習法を参考にしていただくと、さまざまな技術の向上が期待できます。
それでは詳しく解説していきますね。
練習法①ボールキープ
【トレーニング方法】
- 1人がオフェンス、1人がディフェンスに分かれる。
- お互いがお互いの背中に手を乗せて、腕を組み合う。
- オフェンスはディフェンスから遠い足でボールをコントロールする。
- ディフェンスはボールを奪うために前後に動く。
- オフェンスはディフェンスにボールを奪われないように、動きに合わせて体を入れながらボールキープする。
【ポイント】
- ディフェンスの動きに合わせて、体を回転させ常にディフェンスとボールの間に自分の体を入れるように心がける。
- できるだけディフェンスからボールを遠ざけるように、遠い足でボールをコントロールする。
こちらのトレーニングでは、ボールキープ能力向上が期待できます。
1人では難しいですが、パートナーがいれば簡単にできる練習なので、友達や親御さんと一緒に行いましょう。
ボールキープのコツは、ディフェンスとボールの間に体を入れることと、ディフェンスからできるだけボールを遠ざけることです。
この2つの意識が身につくと、試合中でもボールを奪われない選手になれます。
練習法②対面パス
【トレーニング方法】
- 2人いる場合は2人で行い、1人で行う場合は壁を相手に行う。
- パスがきたらトラップしてすぐにパスを返す。
- これらの動きをミスしないように、続けて行う。
【ポイント】
- トラップからパスまでの動作を素早く行う。
- トラップはつぎのパスが出しやすい位置に、コントロールする。
このトレーニングでは、パス能力向上が期待できます。
2人いれば良いですが、1人でも壁を相手にできるメニューなので、どこでも簡単に行えますね。
対面パスの1番基本的な練習法ですが、こういった基本的な練習を集中して行うことが大切です。
対面パスのコツは、トラップからパスまでのスピードを早くすることと、トラップをしっかり足元に止めることです。
試合中では必ず相手が存在します。
その中で良いプレーをするためには、トラップとパスを正確に行うはもちろん、なるべく素早く行うことも重要です。
練習法③ボールコントロール
【トレーニング方法】
- 動画を参考に、その場でさまざまなボールタッチやステップを行う。
【ポイント】
- ボールに慣れるために、ゆっくりで良いのでさまざまなボールタッチやステップを行う。
このトレーニングでは、ボールコントロール能力向上が期待できます。
場所もちょっとしたスペースがあればできる練習法で、家の中でも可能です。
とくに小学校の低学年の子供は、サッカーをやるというよりはまずボールに慣れることから始めましょう。
そのためには、たくさんボールに触れる練習メニューを行うことが大切です。
ボールコントロールのコツは、まずはゆっくりで良いのでボール触れる感覚を身につけましょう。
ボールを触る感覚に慣れてきたら、徐々にスピードを上げるようにしてください。
練習法④リフティング
【トレーニング方法】
- ビブスがあればビブスを用意する。(無ければタオルなどでもOK)
- ビブスもしくはタオルを地面に置く。
- リフティングをしながら、地面に置いてあるビブスまたはタオルを取る。
- その後リフティングしながらビブスであれば着る。タオルであれば首にかける。
- その後ビブスであれば脱いで、地面に置く。タオルも同じように取って地面に置く。
【ポイント】
- ビブスを取ったり、着たり脱いだりするときに、少しリフティングのボールを高くすることでつぎの行動がやりやすい。
このトレーニングでは、リフティング能力やボールコントロール能力などが期待できます。
1人で行える練習で、リフティング能力だけでなく、ボールコントロールや判断力など同時に複数の能力を伸ばすことが可能です。
このリフティングのコツは、ほかの動作を行うときに少しリフティングのボールの高さを変えることで、時間を作れます。
練習法⑤ドリブル
【トレーニング方法】
- コーンを用意して、1m程間隔をあけて置く。
- その間をジグザグドリブルしていく。
- ドリブルはインサイドのみ、片足のみ、インアウトなど、さまざまなボールタッチで行う。
【ポイント】
- 細かいボールタッチを意識する。
- ボールだけでなく、体も一緒に運ぶイメージを持つ。
- 姿勢をまっすぐに保ち、できれば顔を上げてドリブルする。
このトレーニングでは、ドリブル能力向上が期待できます。
ドリブルのコツは、細かいボールタッチと体と一緒に運ぶイメージを持つことです。
小学生のドリブルでありがちなのが、ボールばかりが前に進んでしまい、体がついていけていない子供が多いですね。
これを改善するためには、まず細かいボールタッチを意識して、なるべく自分の体に近い位置でドリブルすることが大切になります。
さらに、ボールだけを前に蹴るのではなく、ボールと同じように体も一緒に動かすように意識してください。
サッカーの自主練を行う小学生が自主練を習慣化させるポイント
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ここまで、サッカーの自主練を行う小学生におすすめの練習法をご紹介してきました。
しかし、自主練は自主的に行うものであり、当然指導者が見ているわけではありません。
そのため、とくに小学生年代の子供は集中せずにダラダラとやってしまいがちです。
また、自主練をなかなか習慣化できず、次第にやらなくなってしまう子供もいるでしょう。
そこで、サッカーの自主練を行う子供が自主練を習慣化させるポイントを詳しく解説していきます。
目的を明確にする
なぜ自主練をするのか、自主練することでだんな能力が身につくのかを考えて、目的を明確にすることが大切です。
目的を明確にせずに自主練してしまうと、「なんで自主練してるんだろう」と考えてしまい、ダラダラ行ってしまいます。
そうなるとどんどん自主練することが嫌になり、いつの間にかやめてしまうでしょう。
そうならないためにも、まずはなぜ自主練をするのかを明確にし、自主練することでどんな技術が身につくのかを理解すると、頑張ろうという気持ちになります。
これらは小学生に限らず、中学生も高校生も同じことがいえますね。
関連記事:サッカーの自主練を行う中学生に意識してほしいことに関する記事はこちら
練習用シートを作成する
練習用シートを作成することで、自主練をして伸びた技術やできるようになったことなど、成長した部分が明確に把握できます。
例えば、リフティングを50回やると目標を決めたとします。
そこで自主練でリフティングを行ったときに、何回できたのかを毎日記録することで、向上心にも繋がるでしょう。
「今日は20回できた!明日は30回を目標に頑張ろう」
このように最終的な目標の間でも、小さな目標を設定しやすくなります。
まずは無理をせずに出来ることを行う
子供に限らず、大人の方でも何かをやろう!と決めたときが1番やる気が出やすいです。
例えばシュート練習を毎日50回やろうと決めたとします。
初日は50回やったとしても、2日目、3日目になるとだんだんと50回やることが苦痛になってくるものです。
そうなると、「50回は厳しいから、20回にしよう」「今日は体が痛いからやめよう」とだんだんとやらなくなります。
そうならないために、まずはシュート練習10回から始めて良いです。
自分ができるところから始めていき、だんだんとできふことを増やしていくようにしましょう。
大切なことは、毎日継続して行うことです。
ほかのことと合わせて習慣化させる
サッカーの自主練だけを習慣化させるのではなく、ほかのことと合わせて習慣化にさせることで、自主的に行いやすくなります。
日常生活で例えると、
「ご飯を食べたら食後にデザートを食べる。」
「家から帰ったら手洗いうがいをする。」
これらは習慣化しているからこそ、続けて行えることですよね。
サッカーの自主練も同じように、
「友達と遊んだら、10分間サッカーの自主練をする」
「20分間サッカーの自主練をしてからお風呂に入る」
このように、自主練の前や後の行動と合わせて習慣化させると、続けやすくなります。
まとめ
サッカーの自主練を行う小学生におすすめの5つの自主練法と、習慣化させるためのポイントをご紹介しました。
小学生年代はとくに、ボールにたくさん触ってサッカーと向き合い、そしてサッカーを思いっきり楽しむことが大切です。
自主練を習慣化させることが難しい子供は、まずは自分のできることから少しずつ始めていきましょう。
どんなことでも、毎日継続して続けることが重要です。
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