琵琶湖に生息する葦(ヨシ、もしくはアシ)をストローにするプロジェクトが、立命館大学の学生たちにより動いています。
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ヨシストローは近年話題になっている、プラスチックゴミの問題に一石を投じる画期的なアイテムになることが期待されていますね。
この記事ではヨシストローについて、学生の活動や今後の展望についてまとめました。
ヨシストローは琵琶湖の葦(ヨシ)で作るストロー
葦は冬に刈られる琵琶湖に生息する細い筒状の植物です。
この葦(ヨシ)をストローに利用しようと、立命館大学の学生が開発しました。
これまで葦は、スダレや屋根などに使用されてきましたが、時代の変化とともにだんだんと使用頻度が下がってきたようです。
そこに目を付けた立命館大学の学生が、葦の新たな利用方法として思いついたのが、ヨシストローでした。
ネーミングは、そのまま「ヨシストロー」と名付けられています。
ヨシストローの作り方
2020年現在では学生が手作業でヨシストローを作っています。
そのヨシストローの作り方は次の5ステップです。
- ヨシを琵琶湖で刈ります。
- ストローのサイズに切り分けます。
- 切り口をヤスリで滑らかにします。
- ストローブラシで筒の中をきれいにして水洗いします。
- 煮沸消毒をして完成です。
ヨシをストローサイズに切り分けるときは21cmぐらいがちょうどいいとの結論に達しています。
しかしのこぎりで切り分けますが、簡単に割れてしまうので、失敗の連続だとか。
この作業を学生が数人がかりで取り組んでいますが、かなり大変そうです。
ヨシストローは強度は十分で実用的
手作り感満載のヨシストローですが、気になるのは強度ですよね。
紙ストローの場合、水に溶けますが、強度に問題がありました。
しかしヨシストローは乾燥すると硬くなる性質があるため、強度としては十分担保されているとのことです。
十分な強度があるので、粘り気のあるような飲み物(シェイク的な)にも対応できますね。
ヨシストローは約50円なら使ってもいい人がいる
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実用化されれば、環境問題の解決に大きく期待できるヨシストローですが、実用化のためにはコスト面も気にする必要があります。
消費者は紙ストローなら1本13円出してもいいと考えているとのことです。
これに対して、紙ストローの強度が改善されれば、1本48円までなら出していいとの声が出てきているようです。
ヨシストローなら強度が十分なので、マイストロー的なポジションも取れそうなので、50円ぐらいなら箸と同じ感覚で買ってくれる人もいるかもですね。
認知度が上がっていき、実用化されれば、工場で大量生産もできるようになるので、もっと値段は下がるかもしれません。
学生さんたちにはぜひ頑張ってほしいですね。
あとは、世の中がヨシストローをどこまで受け入れるかという問題になってきそうですね。
まとめ
ヨシストローについてまとめました。
ファーストフード店などで、毎回50円払うのはつらいですが、マイストロー的にできるなら、50円ぐらいは許容範囲ですね。
将来的にはプラスチックストローが有料になり、ヨシストローを持ち歩く人が増えそうですね。
参考記事(外部リンク):大学生が作る!びわ湖から生まれたヨシストローで#SDGs!