雑学・豆知識

黒電話は使えるか?仕組みと接続方法についてまとめ!

黒電話はスマートフォンの中に音源として存在している印象が強いかと思います。けたたましく「ジリリリリ」となる音は、目覚まし用に使用している人も多いんじゃないでしょうか?また若年層の中には、実物を見たことや使ったことがない人の方が多いのだろうと思います。

そんな黒電話ですが、故郷から使いたいと思っているようだったので、「そもそも黒電話は使えるか?」という観点で、仕組みや接続方法などをまとめます!

そもそも黒電話は使えるか?仕組みで説明します

結論から言うと、黒電話は使えます。しかし、そのまま電話線につなげても使えません。

黒電話というのはいわゆる「ダイアル式」の電話です。最近のご家庭に設置している固定電話は「プッシュ式」の電話です。この二つの違いがあるため、電話線に繋いでも使えないのです。それぞれの違いを図示すると次のようになります。

黒電話 使えるの プッシュ

電話をかけるときには必ず電話番号を入力しますよね。プッシュ式電話の場合は、「ピ、ポ、パ」という音に代表されるように、音、つまり周波数で電話番号を電話交換機に伝えます。それを受け取った周波数を解析して、電話相手を探しているというわけです。

黒電話 使えるの ダイヤル

これに対して、黒電話などのダイアル式電話の場合は、電話線を流れる電気をON/OFFのパターンとして、矩形波で通知します。波として受け取ることを想定している電話交換機は矩形波を解析できず、電話相手を探すことができません。

これが、現在の電話線に電話をつないでも電話を使用できない理由となります。

さっき使えると言っていたのはなんだったんだ?とお思いかと思いますので、次に黒電話を使える接続方法を説明します。

黒電話を使用できるようにする接続方法は?

黒電話はプッシュ式と違うから使えないという話をしましたが、実際は使える状況もあります。

現在のNTT東日本やNTT西日本ではプッシュ回線とは別にひかり回線というサービスがあります。プッシュ回線では、上記説明したように、黒電話を使うことができませんが、ひかり回線では使えるようにする接続方法があります。

黒電話 使えるの ひかり回線

それはひかり回線ルーターを黒電話と電話回線の間に設置することです。ひかり回線ルーターを使用すれば、黒電話からの信号を電話交換機が解析できる波に変換して通知することができます。

そのため黒電話をひかり回線ルーターに接続できれば、黒電話を使用することができるようになります。

黒電話をひかり回線ルーターに接続するためには?

黒電話の接続方式はローゼット式ですが、ひかり回線ルーターに接続するためには、モジュラー式に変換しなくてはなりません。変換方法は下のような変換器を使用すれば変換できます。

タローズ TARO'S モジュラーローゼット 電話/テレホン 6極2芯 1ポート(1口) 露出 エコ簡易パッケージ CRS11-6P2C1J

あとはひかり回線ルーターを経由して電話線に接続すれば、黒電話を使用することができるようになります。

黒電話をプッシュ回線に接続するとどうなるか?

黒電話をプッシュ回線に接続した場合、相手からの通話のみ受け取ることができます。

先ほどの図でいうと、相手側から電話をかけてきた場合は、電話番号の解析は必要ありません。そのため黒電話には「電話がかかってきたよ」という信号だけが通知されるので、電話を受け取ることができます。

最後に

黒電話が使えるか?についてまとめました。黒電話が使えるかの判断は次の2つで判断すれば大丈夫のようですね!

  1. 契約している電話回線がプッシュ回線ではなくひかり回線か?
  2. ひかり回線ルータに接続できるようにモジュラージャック対応しているか?

黒電話を使用してみたい人は是非検討してみてください。

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