パスポート写真には厳しい規定がいくつかありますが、明確に「この服装の色は○○でなくてはならない」という規定はありません。そのため、パスポート写真を服装の色のせいで撮り直すと費用も手間もかかってしまいます。
ここではパスポート写真を撮影するときの服装の色や、そもそもどんな服がいいのかについて紹介したいと思います。「どんな色の服がいいんだろう。撮り直しとか絶対に嫌」って人は一読ください。
パスポート写真の服装の色は何色がいい?
パスポート写真として不適切な服装については下記のようなものは不適当とされています。
頭、かみ、服装等と背景の境界が不明確なもの
上記の内容から、背景と区別がはっきり分けられる色なら大丈夫とないうことです。服の部分はそれほど大きな面積を占めるわけではありませんが、気をつけるに越したことはありません。
ちなみに顔がどのサイズで撮影されていないといけないかについては厳密な指定があるので、そちらは関連記事をご確認ください。
関連記事:パスポート写真の顔のサイズについて
以上より、背景と区別できる色にした方がいいということがわかるかと思いますが、具体的には何色がいいかも知りたいですよね。そんな人は、下記の例を参考にしてください。
スマホなどの自分のカメラでパスポート写真を撮影するときの服装の色は?
背景色とは別系統の色の服を着た方がいいでしょう。とは言え、黒い背景などで撮影すると、黒髪の人は、「背景と人物の境目」がはっきりしなくなるので、白い背景を選ぶのがベストです。白い背景なら、原色系ならはっきりわかると思います。
証明写真撮影機でパスポート写真を撮影するときの服装の色は?
ほとんどの証明写真撮影機では、背景は水色に近い色になります。そのため着ていく服装は黒などの、暗めの色の服装がいいでしょう。仕事で使用している黒のジャケットを持っている方はそれをそのまま使用するとあまり悩まなくていいと思います。
写真スタジオなどでパスポート写真を撮影してもらう時の服装は?
写真スタジオなどで撮影してもらう場合は、事前に相談しておきましょう。彼らもプロなので、あらかじめ相談しておけば、衣装を準備してくれる場合もあります。自分で悩むより、相談した方が手っ取り早いですよ。
もし自分で服を持っていきたい場合は、紺のジャケットに白いカッターシャツなどをおすすめするスタジオもあるみたいですよ。
パスポート写真の服装で色以外の注意点は?
パスポート写真で服装に関して、色以外で気を付けた方が良いのは下記です。
タートルネック・パーカーのフード、首を覆うもの、衣服などにより顎などの顔の一部が隠れているもの
要は顔の輪郭を隠さないものである必要があるということです。
顔の輪郭を隠さないという意味では、髪型やメガネなどにも注意が必要です。これらについては、関連記事をご確認ください。
関連記事:パスポート写真のメガネについての詳細
関連記事:パスポート写真の髪型についての詳細
厳密には服装ではありませんが、ヘアバンドやアクセサリーについても下記のようなものは不適当とされています。
帽子やヘアバンドなどにより頭部が隠れているもの
装飾品で目・耳・鼻・唇などが隠れているもの
カツラ(ウィッグ)などにより実際の容姿や雰囲気が変わるもの
これらは、「顔の形をはっきりとさせて、黒目をしっかり見せる」ためにあるので、注意しましょう。
パスポート写真の服装は性別毎(男女)や学生でおすすめは?
以上を踏まえて、パスポート写真で一番いいのは、ずばりスーツです。
スーツが一番無難ですね。冠婚葬祭で着用するようなブラックスーツを着ろというわけではありませんが、ビジネススーツかビジネスカジュアルで使用するスーツでいいと思います。
学生は制服でいいでしょう。学ラン、セーラー服、ブレザーのいずれかでOKです。制服が指定されていない学校ではこれまでに説明した内容で服を選べばいいと思います。
最後に
パスポート写真の服装の色について説明しました。また、服装以外で注意した方がいい点についてもまとめています。パスポートの申請はただでさえ時間がかかり、手間もかかります。写真1枚のことで煩わしい思いはしたくないので、しっかり規定通りに撮影しましょう!