雑学・豆知識

パスポート写真は前髪で眉毛が隠れても良い【ダメな例も紹介】

パスポート写真には厳密な決まりがあり、髪型により申請が通らない場合があります。「これくらい大丈夫だろう」と思った髪型でもダメな場合もあります。特に前髪やサイドの髪が大切です。

この記事では、パスポート写真について、どのような髪型ならOKで、どのような髪型ならNGなのか、図を使って説明します。

 

パスポートの写真の髪型に関する規約

パスポート申請用の写真の規約は国際標準に従って定められています。海外に渡航したときに出入国審査をスムーズに行うために必要なので、日本だけではなく、世界的に統一した規約を使用する必要があるためです。

入国審査では、機械的に実際の顔と写真の照合を行います。このとき、重要視するのは「目、鼻、口」などの顔の器官の位置関係です。髪型や髭などは、時間経過と共に刻々と変化していくので、重要とはなりません。

逆に言えば、顔の器官や輪郭など、時間経過により変化しにくい、顔の特徴さえしっかり写真に収まっていればOKと言えます。また、パスポート申請用写真の規約を見ると、髪型に関するものは下記のような不適当な写真と判断されるようです。

顔の輪郭が隠れるもの

髪が目にかかっているもの

出典:旅券用提出写真についてのお知らせ(PDF)

 

以上の事を踏まえて、ケース別に大丈夫な場合と、ダメな例を紹介します。

 

前髪で目や眉毛が隠れても大丈夫か?

前髪で眉毛は隠れても大丈夫ですが、目が隠れてはいけません。

前髪で隠れていてはいけないのは、「顔の器官や輪郭」です。つまり、「目が隠れてはいけませんが、眉毛は隠れても大丈夫」ということです。そのため例えば、前髪をぱっつんにしていても、目が隠れていなければ、問題はないということが言えます。実際に、前髪がぱっつんで、眉毛にかかっていている写真でも、パスポートの申請が通っているという例はいくつもあります。

 

前髪で目が隠れるから、ピンやヘアバンドで上げても大丈夫?

ヘアバンドはNGな場合が多く、ピンについては使用している物によります。どちらの場合も、顔の一部もしくは頭部を隠すようなものは不適当とされています。

注意するのは、「頭髪を覆ってしまうほど大きいものはNG」ということです。つまり、黒い細めのヘアピンなどは大丈夫ですが、耳を隠してしまうようなアクセサリー色の強いヘアピンはNGです。また髪を覆うような大きなヘアバンドもNGになると考えた方がいいでしょう。

 

ロングヘアで耳が隠れるから、結ぶのはあり?

髪を結ぶのはありです。

髪型をロングヘアにしている方で、普段は輪郭や耳が隠れている方がいます。そういう方が耳を隠さないように髪を結ぶのは「あり」です。結んではいけないといった規約はありません。髪型がロングヘアで、顔の器官である耳や、輪郭が隠れているのはNGですので、できれば結ぶようにした方がいいでしょう。

 

パスポートの写真の前髪についてダメな例の紹介

パスポートの写真の前髪についてダメな例を紹介します。

いずれもポイントは、目などの顔の器官や輪郭が隠れているかどうかになります。

 

パスポートの写真で前髪ぱっつんの人のダメな例

パスポート申請用写真として、前髪がぱっつんの時に、申請が通る例と通らない例を図示します。

パスポート 写真 前髪 ぱっつん 目 眉毛 ピン

パスポート 写真 前髪 ぱっつん 目 眉毛 ピン

OK 前髪ぱっつんでも、目や耳などの顔の器官や輪郭が隠れていないのでOKです。
NG1 前髪が目を隠しているのでNGです。
NG2 前髪が目を隠していなくても、髪のサイドが耳を隠しているのでNGです。
NG3 顔の器官を隠していませんが、ヘアバンドで頭部が隠れているのでNGです。
NG4 アクセサリーのようなヘアピンが耳を隠しているのでNGです。

パスポートの写真で前髪が長い人のダメな例

パスポート申請用写真として、髪型がロングの時に、申請が通る例と通らない例を図示します。

パスポート 写真 髪型 ロング 結ぶ 耳

OK 髪型がロングでも、前髪が目や耳などの器官や輪郭を隠していないのでOKです。
NG1 前髪が耳や顔の輪郭を隠しているのでNGです。
NG2 前髪が耳や目を隠しているのでNGです。

 

最後に

パスポート申請用の写真で、前髪が眉毛にかかっていても問題ないかについてまとめました。目にかかっていなければ、眉毛にかかっていても、問題ありません。

パスポートは本人確認資料として強い効力を持ちます。その効力は、日本国内だけではなく、海外でも強く働きます。偽造したり、盗んででも手に入れたい人もいるほどです。それが故に厳格に規約が決まっていますし、明確に本人を特定できる写真が必要となってきます。

申請が通らなかったときは、がっかりしたり、憤りを覚えてしまうこともあるかもしれません。しかし、「それほど重要な事」であると理解して、規約通りに写真を提出しましょう!

なお、前髪意外にも服装やメガネの着用など、その他に注意しなければならないポイントがいくつかあります。これらの詳細については関連記事をご確認ください。

関連記事:パスポート写真の服装についての詳細

関連記事:パスポート写真のメガネについての詳細

関連記事:パスポート写真に写す顔のサイズについての詳細

 

 

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